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共訳書が刊行されました(クリストフ・メンケ著『芸術の至高性 アドルノとデリダによる美的経験』)

翻訳に着手してから四年、ようやく刊行にこぎつけました。2005年にポツダム大学に研究滞在していたときにお世話になったメンケ教授の最初の著作です。

『芸術の至高性 アドルノとデリダによる美的経験』
著者:クリストフ・メンケ
訳者:柿木伸之・胡屋武志・田中均・野内聡・安井正寛
出版社:御茶の水書房
ISBN:978-4-275-00869-5
定価:7,350円(7,000円+税)

紹介文:美的経験の《否定性》とは何か。芸術の自律性と至高性の二律背反は解消できるか。フランクフルト学派の新世代がアドルノ美学の核心を記号論・解釈学・分析哲学を駆使して明快に読み解き、デリダの脱構築論と対決させた先駆的研究。

著者紹介:クリストフ・メンケ(Christoph Menke)
1958年生まれ。ハイデルベルク大学とコンスタンツ大学で哲学・ドイツ文学を学び、本書の基となる論文によってコンスタンツ大学で1987年に学位を取得し、1995年に教授資格を取得した。97年から99年までNew School for Social Reseachの准教授、99年から2008年までポツダム大学の倫理学および美学の教授を務めた後、2009年にフランクフルト大学教授に就任し現在に至る。
主な研究分野は、政治理論(民主主義と平等)、法理論(権利の歴史と概念、基本的人権)、主観性の理論(能力と行為、精神と(内的)自然)、倫理学(成功と失敗、悲劇的なものの理論)、美学(近代美学、悲劇および演劇の美学)。
単著として、『人倫的なものの悲劇 ヘーゲルによる正義と自由』(1996)、『平等のさまざまな鏡像』(2000)、『悲劇の現在 判断と演技についての試論』(2005)、『力 美学的人間学の基礎概念』(2008)がある。
(以上はフランクフルト大学の研究者紹介に基づく)

訳者:
柿木伸之(かきぎ のぶゆき) 広島市立大学国際学部准教授
胡屋武志(こや たけし) 早稲田大学および明治大学非常勤講師
田中均(たなか ひとし) 山口大学人文学部講師
野内聡(のうち さとし) 早稲田大学非常勤講師
安井正寛(やすい まさひろ) ボン大学博士課程

目次:芸術の至高性.jpg
序論 自律性と至高性
第一部 美的経験の否定的論理
 第一章 美的否定性の概念
 第二章 美的遅延
  a)物質か、それとも記号表現か
  b)記号表現形成の自己転覆
  c)多義性の批判
 第三章 否定性の美学と解釈学
  a)論争の明示的な対象--全体と要素
  b)論争の深層構造--ミメーシスと意味
 第四章 美の経験
  a)解釈の布置的論理
  b)美的判断の事後性
  c)美的イメージ
第二部 美的に基礎づけられた理性批判
 第一章 美的至高性
 第二章 理性批判の基礎づけ問題
  a)脱構築と「差延」
  b)理性の否定弁証法
 第三章 美的危機の経験
  a)系譜学的理性批判の諸問題
  b)美的なものの危険
 第四章 ロマン主義美学と近代美学--『近代の哲学的ディスクルス』における芸術の場所
訳者あとがき
文献表
索引
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