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コンディヤック『感覚論』参考資料・『論理学』第1部第9章(前半)

次回のコンディヤック『感覚論』では、第1部第2章第38節「いかにして観念は記憶のうちで保存され再生されるのか」を読みますが、この節には註がつけられており、「『論理学』第1部第9章を見よ」とあります。

そこで、彼の晩年の著作『論理学、あるいは思考の技術』(1780年)の該当部分を参考資料として日本語訳してみました。『論理学』のフランス語原文は1780年の初版を用いましたが、第1部第9章はこの版で20ページぐらいあります。
今回は前半10ページ程度を訳しました。後半はまた訳すつもりです。
(2015/9/3追記:後半も訳してみました)

『論理学』で展開されている、記憶の物理的原因は神経の振動や脳への刻印ではなく、器官と脳が持つ運動の習慣であるという考え方は、基本的に『感覚論』と同じですが、説明の仕方は異なっており、『感覚論』のように彫像に一つずつ感覚を与えるのではなく、ある動物が植物的生の段階から感受性を持ち、さらに身体運動を獲得する過程をたどることで説明しています。

私の試訳はこちらに掲載しました。翻訳に間違いなどありましたらご連絡下さい。
(2015/9/3追記:後半も含めた第1部第9章全体の訳を、こちらに掲載しました)
第1部第9章のフランス語原文はこちらに掲載しています。
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